うちのアパートの周りには、ウサギが5羽(生きていれば)います。
野生ではなく野良です。
ある冬から住みつき、春になると子供を産みました。
子供は何回かに分けて沢山生まれましたが、自然淘汰され、今では親2、子3です。
誰が飼うでもなく適当にエサをもらったり雑草を食べ、散歩の犬、野良にゃん、人間の子供、カラスなど様々な外敵に囲まれながら、日々を送っています。
もちろん、彼らは野生である訳がないので、人によって置き去りにされたのでしょう。
ある日突然、捨てられたウサギはこのまま増え続けるか、死に絶えてしまうのかはわかりません。
はじめに住みついたと思われる、オスウサギは、あまり人になつきません。
そのせいか、ヤツのそばに近づき瞳を覗き込むと、ヒトの勝手さを責められ、ぜったい生き延びてやるという気迫を感じます。
それは、ウサギを捨てたヒトと自分が、同じ人間であるという負い目を感じるからなのかもしれません。
(近頃、色々な場所で野良ウサギが増えている話を耳にします。)